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【THEME03】

【THEME03】陸域からの排出インベントリ作成と流出抑制技術開発

テーマリーダー

藤原 拓(京都大学/大学院工学研究 教授)

研究概要

点源を担当するサブテーマ(1)と面源を担当するサブテーマ(2)が連携し、陸域からの排出インベントリ作成・評価手法の確立を行う。国内の行政・民間機関等が統一的にマイクロプラスチック(1~5mmを対象とする)の調査を行うための「環境中のマイクロプラスチック調査マニュアル(案)」をサブテーマ(1)が中心となり作成する。サンプリング及び分析の精度管理と精度保証のための手法についても検討する。マニュアルを踏まえた調査に基づき、晴天時のインベントリをまず作成し、その後降雨時のインベントリ作成に取り組む。なお、全国での統一的な調査は、本研究ではなく、環境省の別事業(予定)により行う。サブテーマ(3)では、海洋へのプラスチックごみ流出量評価の精緻化を目指し、河川及び海岸を対象とした調査・解析手法の改善と海洋への流出量の評価を行う。海洋への流出抑制に向けて、サブテーマ(1)において点源からの排出抑制技術開発を行うとともに、サブテーマ(3)ではテーマ2と連携して市民活動としてのプラスチックごみ拾いの効果を評価する。

成果目標

・プラスチックの海洋流出実態を把握するため、1mm以上のマイクロプラスチックを含むプラスチックごみの排出インベントリを作成・評価する手法を確立し、「環境中のマイクロプラスチック調査マニュアル(案)」としてとりまとめる。

・汚水処理施設、廃棄物関連施設等の点源由来の排出インベントリ、ならびに市街地、農地等の面源由来の排出インベントリから成る「マイクロプラスチックを含むプラスチックごみの排出インベントリ」を開発する。その際、各種の生分解性プラスチックを含む 排出インベントリとするよう試みる。

・全国の河川から海洋へのマイクロプラスチックを含むプラスチックごみの流出量、ならびに陸域由来の海岸プラスチックごみの発生量・流出量の評価を行う。

・プラスチックの海洋流出を制御し、海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにまで削減する社会システム構築に貢献するため、既存汚水処理の改善技術及び対策を提示する。

サブテーマ構成

サブテーマ1.点源からのマイクロプラスチック排出量の評価と流出抑制技術の開発

リーダー名 藤原 拓(京都大学大学院工学研究)

サブテーマ2.面源からのプラスチックごみ排出量の評価

リーダー名 中島 典之(東京大学環境安全研究センター)

サブテーマ3.河川および海岸からのプラスチックごみ流出量の評価

リーダー名 二瓶 泰雄(東京理科大学理工学部)

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