【SUB THEME01】点源からのマイクロプラスチック排出量の評価と流出抑制技術の開発
サブテーマリーダー
藤原 拓(京都大学大学院工学研究科)
概要
・汚水、処理場放流水、汚泥等に含まれるマイクロプラスチックの試料採取、前処理、分析の一連の手順を簡易テキスト化し、マニュアルとして取りまとめる。
・汚水処理施設からのマイクロプラスチック排出インベントリを作成するとともに、既存処理施設の各処理工程におけるプラスチックの形態変化とマイクロプラスチック除去効率を評価する。また、プラスチックに吸着された化学物質の量の変化についても明らかにする。最終的には、雨天時排出量の評価も加味したインベントリ(改訂版)を提示する。
・汚水処理施設の各処理工程において、メソプラスチックからマイクロプラスチックの生成状況を明らかにし、それらを効率的に制御するための方法を提案する。また、マイクロプラスチック除去に効果的な水処理工程を抽出し、既存処理場における排出制御強化のための技術開発に取り組む。
・廃棄物関連施設におけるマイクロプラスチック排出量の評価では、一般廃棄物、産業廃棄物の中間処理施設、および最終処分場における、マイクロプラスチック排出状況の調査に基づき各々の排出原単位を設定し、排出インベントリを作成する。また、プラスチックに吸着された化学物質の量の変化についても明らかにする。
・廃熱発電等における蒸気を用い、廃棄物処理施設の系外に排出される有機性資源基質に含まれるマイクロプラスチックを分解する技術の開発に挑戦する。操作因子の検討、分解メカニズムの解明を行うとともに、プラスチックに吸着された化学物質の挙動も評価する。最終的に廃棄物処理施設における本システムのライフサイクルコスト、およびライフサイクル CO2排出量評価を行い、リスク低減とのバランスを考察する。
・プラスチック微細化プロセス別の模擬試料を作成してキャラクタリゼーションを実施し、粒子特性への影響を評価してプラスチックの劣化や破砕の指標を抽出するとともに、添加剤の溶出性や環境汚染物質の吸着性との関連性を明示することにより、リスク評価の観点で現状の重要排出源を推定する。
サブテーマ構成
サブテーマ1.点源からのマイクロプラスチック排出量の評価と流出抑制技術の開発
リーダー名 藤原 拓(京都大学大学院工学研究科)
サブテーマ2.面源からのプラスチックごみ排出量の評価
リーダー名 中島 典之(東京大学環境安全研究センター)
サブテーマ3.河川および海岸からのプラスチックごみ流出量の評価
リーダー名 二瓶 泰雄(東京理科大学理工学部)